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加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)で生じる重篤な視力低下の一因として脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)が示唆されています。近年、CNVの発生にはVEGF(vascular endothelial growth factor:血管内皮増殖因子)の強い関与が報告されるようになり、加齢黄斑変性の治療薬としてVEGFを抑制したり、作用を阻害する薬剤が検討されています。
ルセンティスR(一般名:ラニビズマブ(遺伝子組換え))は、米国ジェネンテック社(ノバルティス ファーマ社の共同開発会社)が遺伝子組換え技術により創製した眼専用の抗VEGF薬で、網膜などにおいてVEGFと複合体を形成してVEGF作用を抑制し、CNVの発生ならびに進展を抑制します。
第III相臨床試験ではAMD患者の視力が改善するという画期的な有効性と安全性が確認され、視力の維持だけでなく改善させる治療薬として、その有用性が大きく期待されています。
2006年、米国とスイスで中心窩下CNVを伴うAMDの治療薬として初めて承認された後、2007年には相次いでEUなどで承認され、世界77ヵ国で承認されています(2008年8月現在)。
日本ではAMD患者を対象とした第I / II 相臨床試験が実施され、2006年3月には希少疾病用医薬品に指定されました。国内での第I / II 相臨床試験および外国で実施された臨床試験成績に基づいて、2009年1月に中心窩下CNVを伴うAMDの治療薬として承認されました。